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感想:あんだーている(ネタバレ有)

Gルートの某心切ボスと闘い始めてから苦節3週間、ようやく全ルートクリアしました。未だにUTと呼ぶべきかアンテと呼ぶべきか……。よくある一過性の熱かもしれないけどこんなに日本語版が楽しみな洋ゲーも久々なのでキャラ感想がてらに熱量発散。NPG全ルートバレでの各キャラ語り。



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■花
クソ花こと[自主規制]くん。N→P→Gと進む事で一番印象が変わるキャラだと思います。必ず見る事になるNルートや初見の親切に見せかけただまし討ちでクソ花ァ!と敵意や警戒心を抱かせておいて、Pルートでの悲惨な真実を語らせ、Gルートでプレイヤーもフラウィーと同じ好奇心に負けた空っぽの存在だったという展開には震えました。その上でトゥルーへ進むと、二度と元には戻れないと意味するバッドエンドを見せる周到さには膝を打つレベル。
この姿になってからの行動がエグいですが、主人公≒プレイヤーのメタ的視点があるからこそエグく思えるし話を聞くプレイヤーこそ花と全く同じ行動をしていると考えられる視点が入ると彼に抱いた感想がそのまま自分自身に跳ね返るので物語を知れば知るほどこの子に対する感想が自分に対してナイフを突き立てるかのようなキャラです。
よくファンアートで黒を知らない白い天使的な扱い見かけますが個人的にcharaとつるんでてcharaの行為は良くないと思っている分善悪の区別はあるものの悪ガキ要素は元からあったんじゃいかなあとは思ってます。真っ白でもいいんだけどね。


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■骨弟
第一印象は「セリフからしてうるせえ!」でした。でも全てのルートにおいて純粋かつ素直で、闇や暗さを抱えたキャラが多い中、先を迷う主人公(またはプレイヤー)に対して明るく道を指し示すような眩しさがヤバい。ということで断言しますがundertaleは骨萌えゲー。初見時どうやって和解したらいいのかわからなくてずっとFlirtしていたせいでよくわからないまま3回捕まったけど後悔はしていません。おかげで3回とも手紙変わる事を知れて読み返す度にニヤニヤしてました。最終的には諦めて逃がしてくれたけどほんとにもう愛おしいですね。あと「友達」が欲しいとか言っててたので友達いないと思いきや知人は多い様子。彼に限らず友達親友諸々の言葉の意味を理解していないまま口にしてる感じが最高におばかかわいいですね。どのルートでも主人公に対して手を差し伸べるからGルートを進める気持ちが折れそうになってました。Gルートの彼はちょっと泣きそうだった。自分が灰になっても自分を殺した相手を気遣って信じてるって言うの、卑怯っすわ……。兄貴が一切手出しをしなかったのは、そんなデジャヴを気が遠くなるほど見続けさせられて諦めていたのかなーとか思ったりなんだり。それにしてもほんともう天使すぎて天使すぎて。骨兄弟の意味深な設定の闇に様々な考察が捗っているようですがまあまあそれはそれとしてほんとかわいいです。1週目は電話の存在もよくわからずに全然電話していませんでしたが結構セリフ変わってて電話する度に可愛くて可愛くて愛おしさがこみ上げます。


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■骨兄
「ギャグ要因か……」→「よくわからん奴だ……」→「は?いみわからんかっこいい」
三枚目を装った今作最大のイケメン。僕っこ兄貴(個人のイメージです)。始める前にちょいちょいファンアート見かけててはじめても「なんでコイツこんなに人気あるんだ?さっぱりわからん」とか思っていたのにN→P→Gと進むにつれてその意味が解って震えました。ある時には靴下放りっぱなしのだらしない兄。またある時は"彼女"との約束を守り通す決意を持った骨。またお前かよ~wって思っていた所にその話をされて「もしそうだったらお前、ここで死んでたぜ?」はセミパシで進んでてもビクッとしました。約束を破る時の彼はある意味世界というか神のような存在に対して刃向かう静かな決意を見せる姿が恐ろしくもありかっこよくもあり。Pルートを経たプレイヤーならば心が揺らぐのも仕方ないと思いました。私もサンズが大好きです(stickを咥えながら)。でもすごいですね。彼を殺した先にこのゲームで最も伝えたかったであろうメッセージを表現しているというか、最後まで友人として止めた結果っていうか。Pルートまで進めて「みんないい子やん……殺せるわきゃないやろ……」とか思い入れをさせておいて、花の言う通り「セリフが見たいから」って自分に理由付けてGルートに進ませて最後はぶっ殺す!ってプレイヤーに決意を抱かせる雰囲気作りが凄い。その結果がアレですけど。アレですけど。


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■寿司
「かっこいい!」→「兜キャストオフ初見)ごめん前言撤回」→「Pルートへの必須某イベント)……ん?」→「やっぱりアンダインかっこいい!主人公を殺してくれ!(Gルート)」
かっこいい!から色々あってかっこいいに戻る姉御。なのにアニメやマンガを現実のものと信じてて人間を倒すトレーニングを欠かさないとか変な所でおちゃめでかわいいんですよね。どうでもいいけど戦闘中の「寿司の臭いがする」にめっちゃ笑いました。おしゅしかな?作中、彼女だけが"決意"を自力で生み出してしまい、副作用を目にした時はボロ泣き。N初見時のあの台詞から専用曲に切り替わる演出めっちゃかっこよかった分それまで全員和解してると「なんでアタシが昔話せにゃいかんのだ!」からの兜パッカーンが完全にギャグになってて面白いです。話によると殺した対応モンスターに応じて前口上の台詞が変わるそうですね。たいていの人は一人ぐらい殺してるだろうからドキッてしそう。途中まではモンスター然とした雰囲気していましたがデートイベントや電話を重ねるうちに雰囲気崩れて行ってどうしてこうなった感はんぱないのですがそれでもGルートはかっこいいので振り幅の広い寿司め……おすし……。


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■博士
闇が深すぎるよ博士……。Nまではよくあるパターンのキャラだと思っていましたがPでの真研究所に来た時の尋常ではない狂気は滅茶苦茶怖かったです。世界の真理に触れかけて、花を生み出してしまったのは探究心によって進んでしまったGルートと同等に罪が大きすぎるのでは。途中までは機械の方が"博士"なのかなと思いきやそうではないけどそっちもそっちでそういうアレなんで設定が深いっすね……。ですが闇が大きすぎてNのEDでは婦人生存ルート以外?では行方不明だったり自殺と後味の悪さが際立ちます。しかし登場しないGでは国民の為に避難令を出したり参謀ポジションでそこで罪を改められたのかなあ。ところでPルートで序盤に登場してた漫才師を目指す雪鳥の子供の母親の行方が分かった時は涙出ました。最後に再開できたのもまた泣いたというか……。きっとEDで溶けた演出の通り、あのあとしばらくしてから溶けてしまったんじゃないかなあと思います。元から長くなかっただろうしね。とにかく博士周辺は重い。流れをうまく理解しきれてないんですが、ストチル→下水でゴミあさり→機械を作る→優秀さを認められて国立研究室へ→決意の実験→現実逃避→寿司と出会う→ストーリーへ?なんですかね?機械を作ったあたりがまだあやふやです。改めて考えてみるとシンデレラストーリーだなあ。


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■機械
アレがああなってこうなるんじゃ。
うわぁ~こいつうっぜぇ~って思いながら先に進めていたら予想外の変身(爆笑しました)するわめっちゃ動くわロボと思わせておいて凄い演技派の俳優っぷりにさすが……TVスター……!!!戦闘は結構難しい部類(個人的な感想)ですが、NPでの彼との戦闘はだいぶ楽しいです。曲も好きだなー。あと殺人ロボットが王のEDだと人類にとってはグットエンドというの面白い結末です。非常に頭が回るようになってしまったAIが王国防衛機能の一つとして殺人機能を持たせたら暴走した……ってさわりだけの設定だとぶっ壊しても当然レベルのイメージを抱きますが、事情を知ると切ないものがあります。1週目の最後って全員と和解しててもやっぱ彼死んでる事になるのかな?
時々親戚の……農業?を手伝いに行ってたらかわいいですね。

■王&王妃
王に関しては何もできない愚かな王と取るかみんなを思って秘密を守る王と取るかで印象は変わってきますが、夫婦仲が良かった時もカカア天下だったのは間違いなさそうですね!そして王妃もまたこの作品では被害者に分類しますが、しばらくプレイしていると彼女もまた完全な善人ではないのが推測できてだいぶ心が痛みます。でもそんな善人ではない、弱い一面があるからこそキャラクターの印象が深くなっているようにも思えますね。どんな結末であろうとも心が変わらなかった骨弟がこのゲーム中で最も純粋って話はあとでしよう。ところで王妃に対して王と息子の扱いって言うか事情が酷過ぎない?見てくれからわかるかもしれないけどのほほんとした王が骨弟の優しすぎる点に即気付いて遠まわしに騎士向いてないっていうの好きです。アンダインとの対比も際立って特にね。あと関係無いけど1週目の不殺/骨魚デート済/博士未デートのEDでママが王になって骨弟は騎士団入りしてからの(戦力外のため)花畑のお手入れするようになったのかわいかった。

■フリスクとキャラとプレイヤー
『操作しているこの子供』は一体誰なんでしょうね。考えれば考えるほどわからなくなる存在です。friskとcharaのソウルは同じ赤、ほぼ瓜二つの外見。
1周目のN:ナチュラルルートはその名の通り『主人公はプレイヤー』という扱いのままEDを迎え、P:パシフィストトゥルールートでは主人公はプレイヤーから切り離されて『frisk』になります。最初の一人とそっくりなキミは一体誰なの?というアズの質問に対して子供がfriskと名乗った時、プレイヤーは一番身近だった"子供"が自分の手から離れた瞬間の戸惑いは大きいですね。そしてG…ジェノサイドランではexpを貯めてLvが最高値になった、今まで操作していた"子供"が姿を消して『chara』が現れる……。Pでは真研究所あたりで(選択肢に対して本人の別の意思がナレーターから感じられる)、Gではトリエルを殺したあたりからプレイヤーから離れているような気がします(勝手に行動したり、人間とは思われなかったり……、パピルスを殺してからは特に通常の"敵"が出て喜びだすのは思うものがあります)。あくまで何も知らなかった"子供"がいたのはNルートのみ。確かにナチュラルですね。
個人的にはfriskはプレイヤー自身であってchara自身でもあると思ってます。charaがどういう人物かはPの最後にアズから語られますが「アズの体を使って人間を殺そうとしていた」「名前が似ていたから"うっかり"毒を盛って義理の父である王を殺しかけたが反省していない」所から悪と見られがちです。でも少なくとも王妃はcharaの事を忘れないように?charaの好物であるチョコレートを冷蔵庫に入れていたことや恐らくcharaが埋葬されたであろう墓に毎日会いに行ってることから、charaは王妃には懐いていたのでは……?あわよくば王を殺してソウルを手にして、結界を破るつもりだったんじゃないかな。その間の話は中略。故アズの中にあったソウルはcharaとアズが混ざったものだとして、newhome(?)に咲いた花はアズの意思が、Homeに咲いた花はchara(とアズ)のソウル(赤いハート)を継いだ存在なのかなとか思ったりなんだり。アズがソウルを吸収した時にアズの魔力を浴びたソウルレスの身体が腐敗を妨げて残っていたものの"自殺"してセーブポイントに戻った花の影響で赤いソウルが身体に宿って目覚めた的な……?アズ見てると体の大きさや服とか割と自由に魔法で変えられそうだし。確認はできませんが王宮の遺体安置所にあるcharaの遺体を置く棺桶にはソウルの無いcharaの遺体があって、でもそれにはソウルが無かったからソウルを集められなかった。「子供」はcharaのソウルを継いだ場所の土から生まれた人形だったのでは…?とかなんとか思ったりしています。だからfriskになるのは自分と花になった後のアズへの贖罪を晴らす為で、charaに戻るのはまた「遊ぼう」って事かなとかモヤモヤ。子供に決意の力が移動する前は花がSAVELOADを使えていたように花がSAVELOADを使えるようになるずっと前はcharaが決意を持っていた線と推したい。花がああなったようにcharaも繰り返した最後のcharaが今の世界線になったんじゃないかなーとかなーとか。chara→ガスター→花→子供って感じに流れていたらそれはそれで夢がある。

■骨兄弟関係のはなし
・少し前にスノーディンにやってきたおかげで街がにぎやかになった(ショップ店員)
・アメちゃん貰ってあたまなでて貰った(宿屋で電話)
・パピルスはコアに来たことが無い(料理番組直後のコアが見える場所での電話)
・つまり首都から来ていない?
・パピルスのお気に入りの絵本(パピルスの部屋)
・……を寝る前に読んであげるサンズ(レストランの会話)
・騎士団に入るためにアンダイン家の前で一晩中粘る(グリルビーの店にてサンズ)
・それから森の見張り番になると思われる
・つまりその後にサンズとトリエルは扉越しに出会う(レストラン)
・この記憶と世界線は間違いなくあるだろうからフラウィーのセーブポイント(Gルート)が出来るのはこの後?
・つまりフラウィーがパピルスに接触(グリルビーの店にてサンズ)したのもこの後かと思われる

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・サンズの召喚する骨は「ガスターブラスター」という(ファイル名より)
・骨兄弟の家の秘密の部屋には真研究所と同じ謎の機械がある
・サンズは自力でSAVEとLOADの存在に気付いた(Gルート)
・量子力学の本(骨兄弟宅)
・ガスターはコアのマグマに落ちて死んだことになっている(リバーマン)
・実際は死んでおらず、世界線の狭間に生き永らえている
・アルフィスが王国研究員に就く前の主任(レアキャラ)
・ガスターが書いたとされるファイルでは誰か二人に呼びかけている(Pラボ)

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という情報から骨兄弟とガスター博士の関係の考察をよく見かけます。例を挙げるとこんな感じに。
1.実の親子
2.博士と実験台
・パピルスはそれほど記憶にないけどサンズが異様に怯える二次創作はこのパターン
3.博士と研究員説
・ガスターが寝不足でラーメン食って不健康生活してるのをサンズが咎めるパターン

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1週目でガスター博士に関する事を言うモンスターを見かけたのは割と奇跡的だったのかもしれません。初見なもんで気付かなかったけど。骨兄弟を調べれば調べるほど謎が深まるので考察が捗るのかもしれません
個人的に「王国研究員主席のガスター博士の実験中の事故死と何らかの関わりがあり研究所から装置を持って離れたのはいいが逆に決意注入の実験台にされていた花の開花したSAVELOADの実験台にされて足掻いても足掻いても巻き戻され、何度やっても世界がLOADされてしまうせいで本来は真面目だった骨兄の性格も変わってしまった」という流れが好きなのでそういうイメージで見てます。自力の経験からSAVELOADの概念を認識するものの届かないっていうのと、NPルートで花が骨弟に接触していたのを訝しむものの核心からは逃げられてしまうっていうもどかしさ。でもその代わりに持っている(手に入れた?)のが同じ世界線上のタイムラインの短い操作という普通ならチートレベルの能力。改めて文字にしてみると濃いですね骨兄。しかもこの世界における強さは意思に比例しますが、だからこそステータスにおいては最弱の骨兄が最後に立ち塞がるってのは胸が熱くなります。

自身の覚悟をもって正々堂々闘うアンダインやなんだかんだで人間の事が好きなメタトン、復讐や恨みを抑えてあくまで友人であり審判者として止めようとする厨二臭いかっこよさのサンズもみんなドストレートにかっこいいのですが、芯の強さという点ではパピルスが一番なんでしょうね。優しすぎる、頑固だ等と言われてましたが皆の言う通り死ぬ直前まで主人公の改心を信じるのとかほんともう……天使か……。

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っていうクソ長文を何日にもわたって書いていたら本来書こうとしていた内容を忘れてしまいました。まあいいや……。

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